本日は横浜で、某大手舞台美術施工会社でステージセットの構造計算を
ご担当されていらっしゃる N様(男性:70代)にレッスンをして参りました。
N様には、8月から3時間のレッスンを既に2回実施しており、
Vectorworksの初歩から始め、今回が3回目の最終回となりました。
レッスン会場の操作環境はWinのVectorworks2011でした。
Vectorworksは、Vectorworks Spotlight with Renderworks 2016 があるように、
ステージデザインの世界でも使われていますね。
大きい会場でのステージデザインと施工と言えば、
必ずこの会社の名前が挙がるほどの企業様なので、
やはり、Vectorworksをお使いになっているとの事でした。
Vectorworksを基本として、部署毎で必要なアプリケーションを追加してお使いのようでした。
N様のご要望では、構造計算をするのに、別のアプリケーションにデータを読み込ませるために、
VectorworksのデータをDXF形式で取り出したいというご要望でした。
ステージデザイナーが作成したトラス(ステージの骨格として使う金属の部材です)の立面図
などを元に、新規レイヤを作成し、直線ツールでトラスをトレースし、単純化した線形状を描画する。
その後、「ファイルメニュー」→「取り出す」→「DXF/DWG 取出し」で取り出すという手順です。
〈DXF/DWG 取出しの設定〉
【ファイル形式】
※画像では赤枠で囲んでいる所が変更する時に注意する所となります。
最初、Win版の2011では「DWG」が初期設定になっているので、戸惑うかもしれませんね。
画像にしたものは、私の手元のマシンで2016のMac版ですので、最初から「DXF」になっておりました。
もし、ここが違う方は、プルダウンメニューから「DXF」を選ばれると、
その他の下にある設定内容も変わります。
授業では「DXF(テキスト)」にしました。
その下に「DXF(バイナリ)」もありますが、実務では使用したことがありません。
下部のVectorworksのアラートにも記載されていますが、
『「DXF(バイナリ)」は「DXF(テキスト)」よりも小さいファイルですが、
他のソフトウェアではサポートされていない可能性があります』とありますので、選択しないようにします。
【クラス/レイヤ変換】
今日の場合、デザインレイヤに書かれた線形状を取出したいので、
・DXF/DWGの画層として→「レイヤを取り出す」
・非表示のレイヤを→「取り出さない」
【縮尺】
デザインレイヤに予め設定されている縮尺になります。
以上、本日のレッスンでのポイントです。
手書き図面でのご経験が長年あるだけに、パソコン操作とVectorworksの操作が
歯がゆいものだったかと思います。
スクールでの集団学習とは違って、N様のペースでゆっくりと繰り返し分かるまで
操作の解説をさせて頂き、ご要望に合わせた内容だけを
重点的にポイントレッスンできましたので、とても喜んで頂けました。
次回のレッスンは5日を予定しております。
AutoCAD経験者の方で、急にお仕事でVectorworksを使用するとの事で、
集中して6時間で2次元操作を一通りレッスン致します。
AutoCADとの違いなどを踏まえ、レッスンしていければと思っております。
またご質問などでシェアできる内容がありましたら、ご報告致します☆
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