さて、“ Vectorworks 2020 新規購入の場合 どれを選ぶべきか ”の結論 です。
前回の記事「“ Vectorworks 2020 新規購入の場合 どれを選ぶべきか ”の経緯」もお読みになってからの方が、分かりやすいかと思います。
<“ Vectorworks 2020 新規購入の場合 どれを選ぶべきか ” の結論>
ステージセットのデザインや照明関係のお仕事に従事される方と、
造園計画や環境デザインをされる方々はもうお分かりかと思いますので、Spotlight と Landmark は割愛します。
私の主観もありますので、ここでの事を鵜呑みにせず、導入される際は、しっかりと事前にリサーチされてくださいね。
①運用費用は際限なくあって、何でも1番がお好きな方。新規購入される方。
→ Designer
②図面に建具と壁を書かなくてはならない用途が必要で新規購入される方。
→ Architect
③「Vectorworks Fundamentals 2015」以前からのユーザーの方で、
バージョンアップのサポート期間が終了していて、新規購入になる方。
→ Architect
<バージョンアップで思う事>
毎年新しい機能の開発、機能の向上をして下さる開発元には、そのご苦労を考えますと、本当に頭が下がります。
しかし、「毎年のバージョンアップ」とは、ユーザーから、いえ、私のような弱小ユーザーから言わせて頂くと、
頭を下げてまでお願いをしてやって頂く必要性はない、というのが本音です。
業務で使用している方の多くは、プロの講師から操作方法を学んだというより、
入社して会社の同僚に教わったとか、我流で使っているという方が多いのではないでしょうか。
日々、自分が知っている使い方だけを繰り返して作業していますし
(たとえそれが効率的で Vectorworks の便利な機能を活用していなくても、その方法しか知らないからそうしている。)、
最新のツールや機能など気がつかないまま、会社のパソコンにインストールされている Vectorworks を使っているというのが現状です。
新入社員のCAD研修はしても、入社して数年経った社員に、Vectorworks のブラッシュアップの為の研修を受けさせる企業は少ないと思います。
むしろ、社員はあまり使えなくても良く、詳しいことはCADオペレーターとして派遣社員を雇えば良い、という考えもありますから。
これまで毎年バージョンアップすることで、旧バージョンで新バージョンで作成された書類が開けないという
「同一アプリケーションであるにも関わらず、バージョン間の問題が発生する」というのが
ユーザーの中で少なからずストレスになっているのではないでしょうか。
データを取引先に送ったら、開かなかったと連絡があり、ダウンバージョンをして再度先方に送付。
些細なことかもしれませんが、やり取りが増え、時間のロスですよね。
あと、これまでのバージョンアップを経験してみて、細かいことを言えば、
ちょこちょこ名称が変わったりしてるのに気が付かれた方もいらっしゃると思います。
パレットの名称が「リソースパレット」→「リソースブラウザ」→「リソースマネージャー」と変わったり、
「図形のアクティブポイント」→「アクティブハンドル」→「変形ハンドル」と言った歴代の変更とか。
このような変更は、ユーザー側にとってみれば、日々の業務上、全く関係の無い更新なのです。
操作が滞りなくできればよいのです。頭を下げてまでお願いしてやって頂かなくても良いことです。
教本の書籍出版社とかは嬉しい更新なのでしょうけれど。
開発元が企業として利益を求めるのは構いませんが、ここ2年のバージョンアップでは
長年の Fundamentals ユーザーから不信感やユーザー離れも生まれるのではないかと思いました。
シリーズとして、格上の Architect に強制的に移行させられる訳ですから、価格も約11万円の違いもある訳で、
費用の面も含め、心中穏やかでないと思います。
私だったら、やはり、いい気持ちでお支払いしたいし、販売している立場であれば、
いい気持ちから発生した対価を受け取りたいと思います。
今や、生活の一部となっているアプリケーションなので、今後も最前線で沢山の人に使われていって欲しいのです。
汎用CADとは言われていますが、まだまだユーザー側には選択肢があって、
絶対にVectorworks1択!という訳ではないと思いますから、強気な販売戦略で、
とにかく買わせよう買わせようとする戦略は如何なものかと・・・・。
ユーザー側の立場に立って、「使っていただく」という気持ちも大事なのではないかと思います。
A○ob○ や G○o○l○ を見習って欲しいと思いますね~。
長くなりましたが、この辺で。
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